失業保険をもらいながら健康保険の扶養に入るのは難しい?

退職したら失業保険をもらいながら、健康
保険は配偶者(夫または妻)もしくは
家族の扶養に入れば保険料の負担がなくて
助かる。と思っている人も多いのではない
でしょうか。

しかし、残念ながら失業保険をもらって
いる期間については健康保険の扶養に入れない
場合が多いので注意が必要です。

このページでは、扶養に入れるケースについて
説明します。

 

健康保険の扶養になれる条件

健康保険の扶養に入れる収入の条件として

60歳未満は年間収入が130万円未満

60歳以上の人と一定の障害がある人
は180万円未満

となります。

 

ここでよく勘違いされるのが

健康保険の収入額のとらえ方

税金では失業保険は収入としてカウント

されないので健康保険も同じように収入

はカウントされないと思っている。

 

しかし、健康保険では失業保険は収入

としてカウントされますので、収入の

条件である130万円、180万円をクリア

しないと扶養に入れない。

 

ここからは、収入条件は130万円として

説明します。

失業保険は離職前6か月の給料の平均額の

45~80%が基本手当日額として支給

されます。

 

基本手当日額4,000円で90日受給すると

36万円です。

受給日数240日とかなり長くても

96万円にしかならない。

 

これなら、130万円の収入条件に該当する

ので健康保険の扶養に入れると考えたと

思います。


ところが、健康保険の収入額のとらえ方は

暦年で計算する税金などとは異なります。

 

収入を得るようになってから将来1年間の

見込み額を計算し130万円未満でないと

扶養に入れない。

 

先ほどの、基本手当日額4,000円で90日

であれば失業保険は36万円しか受給でき

ませんが、健康保険では日額4,000円で

360日分の見込収入があるとして計算

します。

 

結果144万円の収入が見込まれるので130万円

をオーバーし扶養に入ることはできないという

ことになります。

※1年は360日として計算します

 

基本手当日額で3,611円以下

では、いくらまでなら扶養に入れるの?

はい、基本手当日額で3,611円以下であれば

扶養に入ることができます。

 

3,611円の計算

130万円 ÷ 360日 = 3611.1円

 

基本手当日額3,611円以下であれば、失業保険

をもらいながら扶養に入ることができます。

 

逆に、基本手当日額が3,611円を超えると

扶養に入ることができない。

 

失業保険を受けていない期間

自己都合退職による1~3か月の給付制限

期間や病気やケガ、妊娠や出産などで

働けない場合には、失業保険の受給期間

を延長することができます。

 

この給付制限期間や受給期間延長中は

失業保険は支給されませんので、扶養に

入ることができます。

 

 

扶養に入れないときは

 

失業保険受給中などで扶養に入れないとき

には、国民健康保険と国民年金に加入し

保険料を支払わなければなりません。

 

基本手当日額が3,611円を超えると失業保険を

もらいながら扶養に入ることはできません。

では、

どっちが得なのか?

失業保険をもらうのと、扶養に入るのと

どちらが得なのか?

 

それでは、事例で説明します。

Sさん 年齢:30歳  住所:大阪府

前職給与:15万円 離職理由:自己都合

 

①  失業保険の支給額

Sさんの失業保険の支給総額を計算します。

基本手当日額 :4,000円
所定給付日数 :  90日

失業保険の支給総額は

基本手当日額 × 所定給付日数 なので

4,000円 × 90日 =360,000円

Sさんの支給総額は 360,000円
(90日間は収入オーバーで扶養には入れない)

 

⓶ 国民健康保険と国民年金

次に、扶養に入れない90日間(3か月)の

国民健康保険と国民年金の保険料を計算

します。

 

国民健康保険料

1か月あたり9,725円

9,725円×3か月=29,175円

 

国民年金保険料

1か月あたり16,410円

16,410円×3か月=49,230円

        29,175円(国民健康保険)
    +49,230円(国民年金)
合計78,405円

 

Sさんが扶養に入れない90日間に支払う
保険料総額は 78,405円 

受給額と支払額を比べる

では

ここでは失業保険の受給額と国民健康保険

と国民年金の保険料の支払額とを比較して

みましょう。

 

    360,000円(失業保険の受給額)
- 78,405円(保険料総額)
 281,595円

扶養に入らずに失業保険をもらった方が
金銭的に 281,595円 お得です。

 

扶養のタイミング

 

Sさんの場合は、失業保険がもらえるのは

7日間の待期期間と自己都合退職による

1~3か月の給付制限期間が終わった後

からです。

 

離職してから待期期間と給付制限期間中は

扶養に入り、失業保険をもらえるように

なったら扶養から外れ、国民健康保険と

国民年金に加入することになります。

 

健康保険の扶養に関する手続き

家族の健康保険の扶養に入る手続きは、

扶養に入る家族の勤務先に書類を提出

します。

扶養を希望する人の収入を確認できる

書類や続柄を確認できる書類などが

必要となります。

 

詳しくは家族に勤務先に確認する

ようにしましょう。

 

 

国民健康保険の手続き

国民健康保険の手続きは住所地の

市町村役場の国民健康保険担当

で行います。

健康保険の資格喪失日がわかる証明書

が必要。

保険料は市区町村により異なる。

事前に必要書類など確認して

おきましょう。

 

国民年金の手続き

国民年金の手続き住所地の市区町村

役場の国民年金担当で行います。

年金手帳、退職日の確認できる資料が

必要。

事前に必要書類など確認して

おきましょう。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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